よく質問されることの一つに「気功は宗教ですか?」というものがあります。

結論から言うと、気功と宗教は違います。

どのような違いがあるのかというと、かなり説明が難しいのですが、誤解を恐れずに説明します。

 

まず違いの一つ目。

宗教は教団の「信者」を養成します。

が、気功は信者となるのではなく、自らを磨いていく、つまり、「自らの信者」となっていくようなものと捉えます。

気功は誰の信者になるものでもありません。

もし、それを強制する人がいたら怪しいと思ってください。

それは「気功」を利用した詐欺や悪人の可能性があります。

たとえば、「あなたには邪気がついている」「悪いオーラが見える」などといって、高いお金を払わせようとしたりなど。

大変危険ですので気を付けてください。

確かに気功で使っている術や知識は、宗教にかかわらず自己啓発セミナーなど、人生に関わることを教えるものであれば、何にでも活用できてしまいます。

病気が治ったり、受験に合格したり、スポーツで良い成績を収めたり、恋愛が成就したり、様々な効果が出ることがあるでしょう。

でも、それを元に悪用してはいけないのです。

気功は基本的には己を磨くものであり、他に依存するものではありません。

 

違いの2つ目。

それは、宗教と気功が持つコンセプトの違いです。

宗教には教義があります。

教義はいわばその宗教の「法」であり「正しい基準」のようなものです。

この法や基準、戒律を守っていくのが宗教と言えます。

しかし、気功の場合は、むしろ、「法」や「制約」などにとらわれない境地を目指します。

区別や差別なく、優柔をつけるでもなく、好き嫌いで判断するでもなく、自由自在にありのままに生きていくそんなイメージです。

 

違いの3つ目。

それは宗教と気功の歴史の違いです。

気功の大元をたどっていくと、中国の『易経』にたどりつきます。

易経はいつ作られたのかというと、紀元前5000年あたりだと言われています。

その易経が文字記録として体系化されたのは紀元前1100年の周文王の時代だそうです。

では、中国での宗教と言われる、道教や仏教はいつ起こったのでしょうか?

今から1800年ほど前と言われています。

つまり、気功は宗教が生まれる以前から存在していたということになります。

その後、宗教で気功の知識や修練法を取り入れていったということです。

 

ただし、誤解なきよう説明しておきますが、私は決して宗教の存在を否定するものではありません。人々に安らぎや生きる意味を与えるなど、世に役立つ宗教も「役割」として存在しますので。

関連記事:

  1. 気功と太極拳の違い
  2. 気功と暗示の違い。
  3. 小周天と大周天
  4. 陰陽理論。
  5. Q:気功は毎日続けたほうがいいですか?