よく質問されることの一つに「気功と太極拳の違いは何ですか?」というものがあります。

結論から言うと、気功は太極拳を包摂するものと考えてください。

気功は太極拳の上位概念であり、太極拳は気功の下位概念であるということです。

気功とは、簡単に言い表すなら気を練ることであり、太極拳はその方法の1つのようなものでもあります。

 

歴史をたどれば、気功は今から5000年ほど前の新石器時代には存在していたと言います。

新石器時代に存在する土器に「亀の動き」のような絵が描かれていたそうです。

そこから、徐々に体系化し、紀元前700年頃には、漢方や鍼灸、医療などで利用されるようになり、文字で記録されるようになりました。

後に、道教や仏教でも気功法を取り入れるようになっていきました。

 

太極拳は元々、武術が元になっています。

武術の訓練の動きが、そのまま健康法としても成り立つことに着目し、人々に普及してきました。

また、太極拳は、道教、陰陽理論、易学、導引術などを取り入れています。

つまり、気功が先にあり、太極拳は後ということです。

 

両者の違いを気功家の観点からざっくりと説明しますと、気功は「気の流れ」や「気の動き」、「気を練る」、「気を取り入れること」に着目しているのに対し、太極拳は「体の動きそのもの」に注目しているように感じます。

いえ、実際は太極拳も気の流れが大事なのです。

しかしながら、太極拳に取り組もうとする方は、気の流れそのものより、体操として、健康法として、取り入れているように思います。

おそらく、これは商業的な理由からだと思われます。

「健康法」「ダイエット」などと表現した方が、人気も出るし、売りやすいのでしょう。

実際、知らない人がいないぐらい太極拳は普及しています。

私も市販の本やDVDを観てみたのですが、気の解説は一切なく、ただ体を動かすものばかりでした。

でも、太極拳も本来は気の流れを扱うものですから、「気」を感じながらやると一層効果的なはずです。

気はイメージし、意識することがものすごく重要です。

当然、太極拳の達人や上級者は気の流れを重視していると思われます。

つまり、気功を知りながら、太極拳も行っていくことがベストと言えます。

そうすれば、気の流れを感じながらの太極拳で、よりさまざまな良い効果が生まれることでしょう。

 

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