世の中は陰と陽でできている

東洋哲学や中医学の基礎理論の1つに「陰陽理論」があります。

日本人にも日常に馴染んでいる理論なので、よく聞いたことがあるかと思います。

たとえば、「あの人は陽気だね」というと、明るいとか、元気な雰囲気がするなど。また「あの人は陰気臭いね」というと、なんとなく暗いとか、近寄りがたいなどの雰囲気を出している人をさしたりします。

このように、陰陽理論はわたしたちにとても馴染み深い理論でもあります。  

では、陰陽理論とは何でしょうか?

わかりやすく説明するなら「全ての物事にはすべて陰と陽の二面の関係性でできている」という理論です。

たとえば、この世界は、「天」と「地」でできています。 「母なる大地」というように「地」は母をさし、「天」は父をさし、まさに、女は陰であり、男は陽をさします。 太陽がのぼっている時は「陽」であり、太陽が沈んだ時間、つまり、月は「陰」をさします。

このように、万物は「陽」と「陰」がバランスを取って存在すると言われています。

そのほか、外と内、右と左、上と下、熱いと冷たい、奇数と偶数、動と静、表と裏、高いと低い、利益と損失など、さまざまな物事に陰と陽があります。  

ちなみに、誤解されないようにお伝えしときますが、陰と陽はどちらが優れているとか劣っているとかはありません。 どちらも必要で、優柔をつけるものではありません。  

願望実現したいなら「陽」と「陰」の成功法則を知っておくこと

巷にはさまざまな「成功法則」が流布しています。 本屋に行けば「自己啓発」コーナーなどには、日に日に新しい自己啓発本が並べられていきます。

しかし、なぜ、多くの「成功法則」を理解しても、実践しても成功したり、願望実現しないのでしょうか?

それは、巷に出回っている多くの成功法則が「陽」だけの理論で構成されているからです。

たとえば、「目標を明確にしましょう!」「目標を口にしましょう!」「目標を紙に書いて貼っておきましょう!」「行動しましょう!」「ポジティブシンキングしましょう!」「やりたいことをやりましょう!」など。

これらは「表」に出ていてわかりやすいですよね。

ところが、陰陽理論でいえば、これだけだとバランスが取れていないから願望実現しないのです。

たとえば、明確な目標も大事だが、明確でない目標も大事なのです。口にも紙にも出さない目標も大事なのです。行動だけでなく内省も大事です。ポジティブシンキングではなくネガティブシンキングも大事です。やりたいことだけでなく、やりたくないことも大事です。まさに「陰」の部分です。

最近、某有名な実業家が「寿司職人の下積みなんて意味あるのか?」とネット上で発言し、議論を醸したことがありますが、まさにこれなどは「陽」だけの部分を見た典型的なケースです。下積みはまさに「陰」の部分であり、この「陰」の時代があるからこそ、「陽」が輝くことを知らない発言といえます。 で、この陰陽理論を意識しないで、「陽」の部分だけで成功しちゃった場合などは、必ず後で「陰」で調整したりします。

たとえば、よく成功した人の所に国税局が来たり、逮捕されて刑務所に入れられたり、社員の裏切りがあったり、身内の不幸があったりなどは、必ずとは言い切れませんが、それにしてもよく耳にしたことがあるかと思います。

ですから、私のコーチングでは、まさに陰と陽のバランスを考えて行なっていきます。

たとえば、仕事で成功してる人には「よく遊びましょう」「あえて無駄なことやりましょう」と言ったり、すごく真面目な人には「ストリップ劇場に行きましょう」と言ったり、美人な人には「あえてダサいカッコで来てください」と言うなどで、陰と陽の「偏り」を感じるところでバランスを整えたり、ほぐしたりします。

また、コーチそのものがまさに「陰」の存在であり、能でいえば「ワキ(脇役)」のような存在ですね。

陽であり、主役であるあなたがよりいっそう輝くための役割でもあるわけです。

このように願望実現のためには陰陽理論は大切な基礎理論といえます。