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放下著(ほうげじゃく)」という言葉をご存知ですか?

放下着は禅語の一つで、誤解を恐れずものすごくカンタンに説明するなら「捨ててしまえ」ということです。

捨ててしまえば新しい物(事)やチャンスなどが入ってくるから不思議です。

願望を実現したければ、最初にやるべき事は何か?

まず「捨てること」です。

捨てるのは物でもあるし、習慣や思考かもしれません。

 

たとえば、メジャーリーガーのイチロー選手は、高校時代エースピッチャーで4番バッターでした。

ところが、プロ入り後は、ピッチャーで生きる事を捨てました。さらに、4番バッターとして、ホームランバッターとして生きることも捨てました。

結果、得意の足と守備と巧打に専念することができ、スーパースターになりました。まさに「放下着」です。

 

また、2011年FIFAワールドカップ女子を優勝に導いた司令塔、澤穂希選手は、一流サッカー選手でありながら「PK」を捨てました。

過去の2006年アジア大会決勝で、北朝鮮戦でPKを外した事で金メダルを逃した経験が、苦い思い出として残っていたからです。

そこで、もうPKは捨てて、他の得意な事に集中したのです。まさに「放下著」(放下着ではない?)です。

だからこそ、あれほどの一流プレーヤーとしてやっていけたのかもしれません。

(参考『夢をかなえる(澤穂希著書・徳間書店)』より)

 

それと、今でこそ世界的大企業となったアップルですが、昔は業績不振な時期がありました。

そこで、一度は去ったスティーブジョブズが再びアップルのCEOに就任しました。

まずやったことは、「捨てること」でした。

具体的には15あったデスクトップ機をたった1機種に絞りました。多数あったノートパソコンも1機種に絞り込みました。プリンターと周辺機器は全て捨てました。ソフト開発も捨てました。代理店も整理し、6系列あった販売店のうち5系列を捨てました。まさに「放下著」です。

(参考『良い戦略、悪い戦略(リチャードPルメルト著書・日本経済新聞出版社)』より)

私も仕事柄、経営コンサルティングなどもやるのですが、まず最初にやることは「放下着」、つまり「捨てること」から入ります。そうすると、経営はどんどんよくなっていきます。

 

このように、「捨てる」と新しい「何か」が入ってくるようになります。

逆をいえば、捨てないと入ってこないとも言えます。

願望実現したければ、まず「捨てる」ことから始めましょう。

それは、物だったり、思考だったり、習慣だったり、人脈だったり、住んでる土地や家だったり、事業や商品だったり。

もしかすると、捨てるべきはプライドだったり、こだわりだったり、執着かもしれません。

「捨てる」と「スペース」や「隙間」が空きます。そこには、きっと新しい「あたたかい」何かが入ってくるでしょう。