
気功の功法には動功と静功があります。
よく、気功というと「体操」のように体を動かすことをイメージされる方がいます。
が、気功は体を動かすことだけでなく、「静か」に動かさないことも大事なのです。
たとえば、座禅や瞑想などがそれにあたります。
むしろ、こちらの方がメインと言っても決して過言ではありません。
では、なぜ、体を動かす動功の方が主流となってきたのでしょうか?
おそらく、商業的な理由からでしょう。
教室や教材、講座などの儲けを増やすためには「静かに座ってなさい」というのではなく、体を動かす方が気持ちよく、やった気分になります(このやった気分というのも大事です)。
ですから、気功は「体操」として、例えば「ダイエット気功」などと名付けて売り始めたのだと思います。
(本当は気功と体操は異なるものなのですが)
これが気功が動功オンリーとイメージされるようになった原因でしょう。
ヨガでもホットヨガなどと本来のヨガの本質から外れたものが生まれていますが、これも商業的な理由から売り出されたのだと思います。
しかしながら、気功には動功と静功があり、どちらも重要です。
車の両輪のように決して欠かすことはできません。
ただし、先程も少し触れましたが、動功の方を先に多くやるとよい理由として、「やった気分が高まる」というものがあります。
気功はこの「やった気分」というのがものすごく重要なのです。
気が高まった、気の流れを感じることができる、気がイメージできるようになる、この感覚が最初は大事なのです。
静功だとこれがなかなか最初は得られません。
下手すると瞑想などで大いなる勘違いが起きてしまう可能性もあります。
なので、気功をやり始めた時は、やや動功を多めにやるぐらいでもよいでしょう。