「働かざる者食うべからず」という言葉は誰しも聞いたことがあるはず。
働かない者は価値が低いとさげすむ風潮にある。
逆に汗水流して働く者はえらい。しかも長時間働いたり、休みなく働く者はえらいと。
アリとキリギリスの童話では「一生懸命働くアリはえらく、サボっているキリギリスは愚者だ」と私たちは教えられてきた。
しかし、それは本当だろうか?
もしかしたら、権力者に都合のいい洗脳ではないだろうか?
働けど働けど、一向に「幸せ」を感じられない人は多い。
出世しても、高給取りになっても、成功者と呼ばれても、なぜか「生きる意味を感じられない」と悩む人も増えている。
実は「仕事を生きがいにしても幸せになれない」と本書では主張する。
ではどうすればいいのか?
ヒントは「遊ぶことだ」と著者は言う。どのようにして?
詳しくはぜひ本書を一読いただきたい。
個人的には、本書に登場するアウシュビッツ収容所の入場門に掲げられた「働けば自由になる(ARBIT MACHT FREI)」の標語が衝撃的だった。これは現代人にどのような意味をもたらすだろう?
現代社会の働き方に一石を投じる良書であることは間違いない。
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