ミドルエイジを充実させるためのオススメ映画。
『ボクたちはみんな大人になれなかった』
「余白感」がいい。
最近の映画やドラマの風潮は「わかりやすさ」に流れる傾向にある。
大衆が求めているからだろう。確かにその方がヒットしやすく、作り手としては採算は取りやすい。
しかし、この映画のような「わかりにくさ」も大切。
最後まで観ても「え?何が言いたいの?」と、答えは浮き出てこない。
だからいいのだ。答えは観る人に委ねられる。おのおのが感じること。
その人の「深さ」で、いかようにも質が変わってくる。
なぜ、この映画をミドルエイジ、特に40代にオススメするかというと、「あ、これでいいんだ」と納得させてくれる力があるから。
多くの40代は「人生こんなはずじゃなかった」「人生これでいいのか?」と納得できていないのではないだろうか?
子供の頃に描いた「大人」になれているだろうか?と。
しかし、それでいいのだ。
「ありきたり」の人生に思えるかもしれない。納得いかないかもしれない。
でも、多くの、いや、おそらくは「全ての人」の人生が、納得いくものになどならない。
そして、納得いかないことに「納得させてくれる」のがこの映画だなと。
じんわりと来る映画です。
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