『野球人 (落合博満 著、ベースボールマガジン社、1998)』を読んだ。
野球が好きで、よくプロ野球選手の書いた本を読む。
特に「引退した選手」を中心に。
なぜ現役選手ではなく引退した選手の本を好むか?
超一流の思考はそれだけで多大な学びがある。
が、特に引退した選手は、酸いも甘いも経験し、栄光と衰退の中で、いかに身体的退化に「折り合い」をつけつつ成果を出し続けるかの取り組みが大変勉強になるからである。
ギラギラ油が乗ってる時に好成績を出すのは簡単だ。難しいのは「不調」や「衰退期」になった時にでも好成績を出すこと。人生には波がある。好調な時ばかりではない。それでも成果を出し続けることができた超一流からは特に学ぶ点が多い。
そして、その不調でも折り合いをつけて成果を出し続けた人間にはなんともいえない円熟味があり、深みがあり、読んでいて心地がいい。
本書は落合博満氏の現役直後、監督就任前に書かれた貴重な一冊。年齢で言えば40代なかば頃。
ビジネスや投資、仕事など様々な局面で活かせる智慧が詰まった一冊だ。
コメント