『架空通貨(池井戸潤著者・講談社文庫)』を読んだ。
現代を熱狂?させていている仮想通貨を否が応でも思い出させるタイトルである。
これがなんと2000年に書かれたのだから著者の先見の明というか、センスの良さをこれでもかというぐらい感じる(当時の原題は『M1』)。
内容もまさに現代の「仮想通貨」の問題の本質を物語を通してついている。
なすりつけ合い、受取拒否、ババ抜き、割引、偽札の造幣…
「幻想」が打ち破れた時に世界はどうなるのか?
決して本書を単なる作り話で終えてはいけないような気がしてならない。
仮想通貨の未来を垣間見たい方は読んでおくことをオススメする。
ある種「真実」より「真実」を知りたい場合は、小説や物語に勝るものはないのだから。
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