『親鸞と道元(五木寛之、立松和平 著、祥伝社新書、2018)』読了。

読書

親鸞と道元 (五木寛之 立松和平 著、祥伝社新書、2018)』を読んだ。

面白かった。勉強になった。

親鸞と道元というと、「対極」にある仏教思想と位置づけられている。一般的には。

親鸞は「他力」を軸とし、道元は「自力」を軸とする。

私たちの日常で例えるなら、スポーツとか習い事とかする際に「とにかくメンターの言うことを素直に聞いて実践することが大事(他力)」という思想もあれば、「とにかく自分の頭で考えて、努力することが大事(自力)」という思想もある。

「伸びるためには環境が大事だ!(他力)」という人もいれば、「伸びる人はどんな環境でも伸びる!(自力)」という人もいる。

いったいどっちが正しいの?と悩んでしまう人は多い。

親鸞の「他力」と道元の「自力」も同じ仏教なのに全くアプローチが異なる。

その点について、小説家でありながら親鸞系の解説著作も多い、親鸞理解者としての第一人者、五木寛之氏と、「道元禅師」という小説を書いて文学賞などを受賞された道元の深い理解のある小説家立松和平氏が対談形式で語り合った。それを編集した貴重な一冊。

対談形式なので、決して体系化された内容ではないが、ざっくばらんに対話しているので、とても読みやすく、理解しやすい。

難解な仏教解説書を読むより理解が進みやすい。

親鸞の「他力」と道元の「自力」、意外と遠いようで近い、違ってそうで意外と似ている、という点が面白い。

対極な思想を並べて比較することで、本来の「仏教」の知恵の理解を深められる点で価値ある一冊だと思う。

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